ライフジャケットの義務化について

ライフジャケットの義務化

平成30年2月からすべての小型船舶の乗船者にライフジャケットの着用を義務化しました。 従来は努力義務でしたが、現在は、乗客も含め、ライフジャケット着用の義務があります。

これは、罰則規定があり、にライフジャケットを着用させなかった船長に、行政処分として、違反点2点が処されます。通常、５点で業務停止、車で言うところの免停です。

参考：法令上の記載は以下のとおりです

船舶職員及び小型船舶操縦者法施行規則第１３７条（船外への転落に備えた措置）

第百三十七条　法第二十三条の三十六第四項の国土交通省令で定める場合は、次に掲げる場合とする。

一　航行中の特殊小型船舶に乗船している場合

二　十二歳未満の小児が航行中の小型船舶に乗船している場合

三　航行中の小型漁船に一人で乗船して漁ろうに従事している場合

四　前各号に定めるもののほか、小型船舶の暴露甲板に乗船している場合

２　前項各号に掲げる場合（次項に規定する場合を除く。）に講ずる法第二十三条の三十六第四項の国土交通省令で定める必要な措置は、船舶安全法第二条第一項の適用を受ける小型船舶に乗船している場合にあつては、当該船舶に救命設備若しくは特殊設備として備え付けられ、又は当該船舶に持ち込まれた次の第一号から第三号までに掲げるもの（持ち込まれたものにあつては、備え付けられたものに相当する性能を有するものとして国土交通大臣が認めるものに限る。）のいずれかを着用させる措置とし、同法第二条第一項の適用を受けない小型船舶に乗船している場合にあつては、次の各号に掲げるもののいずれかを着用させる措置とする。

一　小型船舶用救命胴衣（小型船舶安全規則（昭和四十九年運輸省令第三十六号）第五十三条に規定する小型船舶用救命胴衣をいう。）

二　小型船舶用浮力補助具（小型船舶安全規則第五十四条の二に規定する小型船舶用浮力補助具をいう。）

三　作業用救命衣（船舶設備規程第三百十一条の二十、小型船舶安全規則第九十九条の二又は小型漁船安全規則（昭和四十九年農林省・運輸省令第一号）第四十三条の二に規定する作業用救命衣をいう。） 四　救命胴衣（船舶救命設備規則（昭和四十年運輸省令第三十六号）第二十九条に規定する救命胴衣をいう。）

３　（略）

https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=326M50000800091#R

もちろん、船の上でF避けなければなりませんが、上陸後については義務がありません。しかし、沖磯や堤防などでは、安全上、むしろ洗浄よりも危険な場合も多く、引き続き着用しください。

なお、本法令は、罰則は船長にかせられますので、通常は船舶、船宿に備え付けられている場合がほとんどですが、サイズ、デザインともに納得いくものが必要な場合、ご自身で個用意ください。

さてライフジャケットは、なんでもよいというわけではなく、 国土交通省のライフジャケットの技術基準 に適合している必要があります。

ライフジャケットの基準は

ライフジャケットには、水中で浮き上がる力が7.5kg以上あること、顔を水面上に維持できることなどの様々な安全基準が定められています。
国土交通省が試験を行って安全基準への適合を確認したライフジャケットには、 桜マーク（型式承認試験及び検定への合格の印）があります。

以下のように、認定マーク付きの消費化は、マークなしに比べやや割高ですが、認定なしのものはライフジャケットを装着していることにはなりませんので、渡船や船釣りをする場合は、この点ご注意ください。

ライフジャケットの種類

以下のようなものが代表的で、手動膨張式のものもありますが、認定を受けていないものについては、同等品や桜マーク以外の認定品の記載があっても、日本国の法令上は違反になるので乗船用としては使用しないでください。

ウエストベルトタイプ

最近はやっているウエストベルトタイプです。軽量で、邪魔にならないので、人気です。

サスペンダータイプ

自動膨張式のベストタイプで、こちらも軽量で人気です。ウエストベルトタイプかこちらのベストタイプのどちらかを持っているとよいでしょう。

フローティングベストタイプ

ベストタイプですが、ウェーディングはポケットがついているこのようなタイプがよいでしょう。自動膨張式ではなく、浮力材で浮くタイプです。シーバスアングラーは、市区に潮流差のある場所でのあえーでイング時には、こちらの着用がよいでしょう。