東京湾には湾奥の堤防(岸に隣接した堤防)とは別に沖堤防が無数に存在します。特に神奈川県に多いのですが、多くの沖堤防は渡し舟で行くことができ、そこで釣りをすることができます。神奈川県、千葉県には渡船をメインにしている船も多く、料金もリーズナブルです。
沖堤防での釣りのメリット
- 水深がある堤防が多く、ジギングなど水深がある場合が有利な釣り方や船からの釣りのように垂直に底を狙う釣り方ができる。
- 釣り人が少なく、通常はそれほど混んでいないので、魚がスレていない。
- 潮通しがよく、水温が安定しているため、回遊魚や、シーズンではなくても(特に冬季に)クロダイやシーバスがダイレクトに狙える(冬場のクロダイは特に水深の深いところへ落ちていきます。)
- 船に乗っている時間が短いので、船酔いの心配がない。 船からの釣りではないので、足場が安定していて、揺れない
- 船釣りに比べて料金が安い
などが挙げられます。
東京近郊で渡船できる沖堤防
東京湾には意外と多くの渡船で行ける沖堤防があります。本記事では、気軽に渡船ができる(と言ってもライフジャケットは必ず着用して下さい)沖堤防(島などを含む)を紹介します。
神奈川県の沖堤防・渡船で行ける釣り場
❶野島防波堤|横須賀沖にある堤防(ハナレ、新堤)
横須賀市の日産自動車工場の沖合にある沖堤防で、やや崩れかけていますが、関東有数のクロダイの有名釣り場です。住友ドックのための堤防で通常はプレジャーボートなどでの上陸はできません。
渡船は村本海事から出ていますので、ご確認ください。
※かなり足元の悪い堤防のため、ライフジャケットは必須です。
❷猿島|東京湾唯一の無人島 横須賀沖のシーバスのメッカ
猿島は東京湾唯一の無人島ですが、横須賀の三笠公園から連絡船が出ています。10分少々で到着します。※夜は滞在できないので注意!! 3月1日~11月末日までは8時30分~16時30分までに1時間に1本(計9本)運行しています。それ以外の冬季については土日のみ運行です。観光や海水浴、バーベキュー目的が多く、釣り人はそれほどいませんので、穴場とも言えます。
渡船(フェリー)の時刻表などは管理者の株式会社トライアングルさんのサイトからご確認ください。
猿島での釣りの詳細はこちらの記事をご覧ください。
×川崎新堤|川崎市東扇島沖にある堤防【立入禁止】
川﨑沖提は、東扇島沖に位置する一文字堤防ですが、水深がかなりあり、ジギングやシーバス、クロダイがよく釣れます。特に青物については、シーズンの夏から秋にかけては回遊ルートに高確率であたりますので、東扇島西公園よりも青物遭遇の確率は高くなり、よく釣れています。船釣りでのシーバスや青物狙いのポイントしても有名です。・
渡し舟は現在2つの渡船がありますが、川崎市の公表している資料においては、川崎市での海釣り可能エリア(多摩川は除く)は2か所ののみとなっていますので、当サイトでは釣り禁止エリアとさせていただきます。
つまり、東扇島西公園と浮島釣り園の2か所ということになりますが、浮島釣り園は台風被害により閉鎖されているため、東扇島西公園のみ釣り可能となります。
×横浜沖堤|横浜港にある11の堤防や灯台【立入禁止エリアあり】
横浜湾の突堤軍は立入禁止、又は立ち入れに許可を要するエリアがたくさんあります。※公式には下の図のように多くのエリアが立入禁止となっています。
横浜沖堤については、渡し舟もあり、また、これまで渡船で渡ることが黙認されていましたが、2021年の死亡事故や報道等により、問題化しつつあります。
地元渡し舟などは規制緩和などの交渉を行ったりしていますが、当サイトでは立入禁止エリアとさせていただきます。
❸アシカ島/笠島/東電電波堤|横須賀久里浜沖の無人島でクロダイ
三浦半島横須賀久里浜沖のアシカ島も渡船で行ける沖堤防の一つです。2つの島が並んでいますが、灯台がアシカ島、観測所があるのが笠島です。
渡船は久里浜の丸清丸を利用します。
千葉県の沖堤防・渡船で行ける釣り場
千葉県にもお送り渡船がありますが、有名な木更津沖邸をご紹介します。
❹木更津沖堤|千葉県木更津沖の堤防群(A~D堤の4つの堤防で構成)
千葉で一番といっていいほど有名な渡船で渡れる沖堤防です。各堤防間は歩いて移動できないので、渡船が来るときに移動しましょう。
❺長浦突堤|第一~第三突堤
渡し舟は「こなや丸」が利用できます。
沖堤防での釣り方
禁止されていない限り、かなり自由度の高い釣りができます。水深の深い沖堤防では、ジギングやシーバスのルアー釣りが盛んで、人気はヘチ釣りです。
なお、横浜港内や木更津沖提などのやや水深が浅い、又は流れがあまりない釣り場では、はウキ釣りやチョイ投げ、サビキ釣りなども可能です。また、エギングなどの軟体系狙いの釣り人も多くいます。
※各釣り場の詳細については、個別のページで詳しくご紹介します。
※沖堤防では必ずライフジャケットを着用しましょう!!
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