ホンビノスガイを食べよう|東京湾の巨大貝を食す!!

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ホンビノスガイは海水性の大きな貝で、東京湾に沢山生息していますが、もともとは外来種で、アメリカ大西洋側原産の通称白ハマグリ、大ハマグリ、大アサリとも呼ばれています(※白ハマグリは別の貝という説もあり)。見た目・味共にハマグリによく似ていますが、殻が厚く体高もあり、ハマグリの数倍の大きさがあります。

非常においしく、本場アメリカでは、クラムチャウダーに利用され、日本でも関東の居酒屋でよく見かけます。

水質の悪化に非常に強く、東京湾には多く生息し、近隣の相模湾や駿河湾では見かけません。

関東のスーパーでは取り扱いが多く、ほとんどが千葉県産(内房)で、安価なのもうれしいところです。江戸川河口に多く生息し、アサリよりも簡単に採取できる印象です。

千葉県産のホンビノスガイ(流通しているモノ)
これだけ入って500~600円くらいで販売されています。(2020.8現在)

日本(東京湾)への移入

元々は日本にいませんでしたが90年代後半から本格的に確認され始めました。1998年に東京湾の幕張海浜公園で発見され、翌1999~2003年くらいに東京湾各地で確認され、その後大阪湾でも確認されています(筆者は1996年頃、非常によく似た大きなハマグリのような貝を幕張の潮干狩り場で目にした記憶がありますが、記憶が定かではありません…)。

移入の経緯は、原産地北米からから船舶の船体やバラスト水(船の重量バランスを保つための海水)に混ざって、東京湾や大阪湾にやってきたのだとされていますが、真偽のほどは定かではありません。

いずれにしても90年代後半から東京湾で増殖し、当初は外来種であることが問題となっていましたが、味見が非常に良いため、東京湾奥でも比較的水質がよい三番瀬モノは特に人気があり 「三番瀬産ホンビノス貝」として半ばブランド化しています。このあたりの漁協では漁業権が設定され、市川、船橋千葉など漁協で量が行われており、一般には禁止業法などがあります。

三番瀬付近の漁業権|船橋三番瀬付近は禁止

例えば、ふなばし三番瀬海浜公園周辺には、船橋市漁業協同組合の漁業権が設定されていますので、貝やさかの採取が制限されています。

アサリ・ホンビノスガイ、カキなどに漁業権が設定されていますので、かつてに採取すると漁業権侵害として刑事告訴の対象となる可能性があります(漁業法第143条:20万円以下の罰金です)

また、採取可能な潮干狩り場であっても採取するための道具の制限があり、まんが、貝まきなどの本格的な漁具は禁止されています。

※詳しくは、漁場管理者や自治体、漁協にご確認下さい。

漁業権の保護団体

三番瀬付近は、漁業権は下記関連団体が連携して保護に取り組んでいます。

  • 船橋市漁業協同組合
  • 千葉県漁業協同組合連合会
  • 千葉県農林水産部水産局水産課
  • 千葉海上保安部
  • 船橋警察署
  • 船橋市

三番瀬付近は、自治体では、船橋市、浦安市などが該当とますが、新型コロナウイルス感染症などの影響もあり軒並み、潮干狩りが禁止される傾向にあります。

東京湾でホンビノスガイの採取など潮干狩りが可能な場所

2020年8月現在の情報をもとに記載しています。東京湾にはところどころ漁業権が設定されていますので、漁業権のない地域、かつ海岸の立ち入りが禁止されていない場所で行ってください。

現在、ホンビノスの潮干狩りが可能な場所は、東京湾では、有料の潮干狩り専用の海岸を除き、江戸川放水路付近と多摩川河口など限られた地域に限定されています(その他神奈川県などにもありそうですが、現地自治体等の指示に従ってください。)

江戸川放水路

江戸川放水路は行徳可動堰から下の江戸川河口の海の部分で、無数の船宿(船着き場)があります。ホンビノス以外にもマテ貝、アサリなどの潮干狩りも人気があります。※たまにカキを取っている光景を目にしますが、東京湾のカキはかなり汚染物質をため込んでいる可能性もあり、また水質浄化のために自治体が移入した経緯もあるため、採取はやめましょう。

多摩川河口

多摩川河口はガス橋から下は漁業権がありませんので、釣りや潮干狩りは可能です。

ただし、多摩川河口部は水深がなく、工場も多いため、水質はあまりよくないところもあり、テナガエビヤハゼなどはあまり気になりませんが、ホンビノスガイやオキシジミなどの大型の貝は、個体差が大きいので、泥抜きすれば何とか…という感じでしょうか。

このエリアでは、その他マテガイなどが人気です。

潮干狩り船

その他、東京湾には、渡船で沖の浅瀬に渡り潮干狩りを楽しむ方法もあります。例えば、江戸川放水路 林遊船 さんでは、4000円で潮干狩りを楽しめる場所へ渡してくれます。※道具も貸してくれます。

ホンビノスガイの調理法

なんといってもオススメは酒蒸しです。フライパンや鍋にホンビノスガイを並べ、酒と水を少量入れて蒸すだけで、すばらしい貝の出汁がふんだんに味わえる酒蒸しができます。※塩はほぼ必要ありません。

また、みそ汁や吸い物にも適しており、基本的にハマグリと同じような味がしますので、ハマグリを使った料理は、ほぼ代用できます。

ただし、殻が巨大なので、大きな鍋が必要になるので注意してください。なお、水質がいまいちの場所で採取した個体は泥抜きし、よく殻を洗ってください。

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