●●鯛という魚は沢山います。コショウダイ、ブダイ、ネンブツダイ…など、タイがつく魚は様々ですが、いずれも偽物というか、あやかり鯛というもので、本当の鯛科の魚はごく僅かです。
タイ科の魚は日本では13種、東京近郊で釣れる有名な鯛は6種類
代表格であるマダイを筆頭に、日本近海に棲息するの13種類です。
東京近郊でよく釣れる6種の鯛
- マダイ
- チダイ
- キダイ
- ヘダイ
- クロダイ
- キチヌ・キビレ
ここまでは割と有名な魚です。東京湾、相模湾で釣りをしていてもたまに釣れることがあります。
マイナーな鯛7種は南方系
以下、マイナー業種ですが、ほとんどが南方系の鯛です。
- キビレアカレンコ
- ホシレンコ
- タイワンダイ
- ヒレコダイ
- オキナワキチヌ
- ミナミクロダイ
- ナンヨウチヌ
以上、13種類がタイ科の魚で、これ以外は、遺伝的には全系統の魚で、あやかり鯛というようなイメージで名前が付けられています。石鯛、石垣鯛、コショウ鯛、ブダイ、スズメダイなど、上げればきりがありませんね。
日本にいる鯛の特徴徹底解説
さて、東京近郊で釣れる鯛科の魚ですが、上記の割と有名な6種類の魚は、釣果実績が多く、特にクロダイ、マダイ、キビレ、ヘダイなどは東京湾、相模湾で相当な数のストック量があります。
以下、日本にいる鯛13種の特徴を見ていきましょう
マダイ | スズキ目スズキ亜目タイ科マダイ亜科マダイ属 | 北海道全沿岸〜九州南岸まで多く生息し(海外では南シナ海まで生息(下図は少ない))、水深が30m~50m以上のやや深い海域に生息するため、船釣りがメインとなります。 なお、足元から水深が20mくらいあるような地形であれば、遠投かご釣りで狙えます。 東京近郊のポイント(陸っぱり):三崎港、城ヶ島、横浜沖提、川﨑新艇、大黒海釣り施設、江の島など、やや水深がある釣り場がねらい目。特におすすめは三崎港と城ヶ島ですが、狙って釣れるという訳ではなく、青物などの外道としてかかります。釣り方はかご釣り |
チダイ | スズキ目スズキ亜目タイ科マダイ亜科チダイ属 | 北海道南部〜九州南岸に生息。海外では朝鮮半島 一応、価格帯、味の評価は、マダイに次いで2番目に位置します。 東京近郊では、狙って釣る人は稀です。 |
キダイ | スズキ目スズキ亜目タイ科キダイ属 | 山形県以南からインドネシアくらいまで生息と言われていますが、関東ではあまり見かけないため、西日本が中心のやや南方系のタイと言われています。 チダイに次ぐ高級魚とも言われます。東京近郊では、狙って釣る人は稀です。 |
ヘダイ | スズキ目スズキ目スズキ亜目タイ科ヘダイ亜科ヘダイ属 | 北海道日本海沿岸~琉球列島まで幅広く部分布。やや南方性のタイで、朝鮮半島南岸からアジア全域、南アフリカ東岸まで世界中に生息しています。 関東では、東京湾にもいるので、船釣りや投げ釣り、かご釣りで釣れることもあります。 生息域がクロダイよりも沖合のため、クロダイよりも臭みが少ない傾向にあり、美味です。 東京湾では、未確認ですが、増加傾向にあるようです。 |
クロダイ | スズキ目スズキ亜目タイ科ヘダイ亜科クロダイ属 | 北海道以南の日本全域、ベトナムあたりの南シナ海まで生息しています。汽水域を好む個体もあり、水質悪化に強いため、東京湾では臭みのある魚体が多く、あまり食用としては価値がありませんが、身の味自体はまさに鯛の味であり、関西や中国地方では、価格の安さも相まって刺身などでも人気の魚種です。 東京湾中にいますが、目がよく、警戒心が強いので、大型のもの釣るのは、それなりの熟練が必要とも言われています。 本サイトで紹介しているすべての釣り公園で実績がありますが、特に釣果が期待できるのは、大黒海釣り施設、若洲海浜公園、東扇島西公園などです。その他、ふれーゆ裏、浦安電波塔下(ディズニーランド裏)、城南島海浜公園でもよく釣れます。釣り方は、落とし込み、ヘチヅリ系です。 コマセを用いてフカセ釣りで狙うのであれば、東京湾はオキアミコマセや配合を地元ルールで使用できないので、三浦半島南端や湘南あたりがよいでしょう。食べておいしいのもこの辺りです。 |
キビレ・キチヌ | スズキ目スズキ亜目タイ科ヘダイ亜科クロダイ属 | 千葉県外房以南の日本全域、海外では、朝鮮以南のアジア~オーストラリア北西岸・北岸、ペルシャ湾〜インド沿岸あたりにいます。 汽水域を好み、かなり塩分濃度の薄い上流まで生息しています。東京湾ではやや深い海域から、河川中領域と言えるようなところまで生息しています。 河川部の個体は、川臭く、シーバスやクロダイ同様、水質の悪い河川のものは可わ特有のにおいがしますが、三浦半島南側や湘南あたりに生息するものはかなり美味。本来は、クロダイよりもおいしいかもしれません。 関東でのおすすめのポイントは、野島公園などです。 餌釣り、ルアーどちらでも狙えます。 |
キビレアカレンコ | スズキ目スズキ亜目タイ科キダイ亜科キダイ属 | 鹿児島より南で水揚げされるキダイ。 沖縄などで「タイ」というと本種、タイワンダイであることが多い。 |
ホシレンコ | スズキ目スズキ亜目タイ科キダイ亜科セナガキダイ属 | 鹿児島の特産。奄美大島近海だけに生息している大型のタイ 。背びれが長い |
タイワンダイ | スズキ目タイ科マダイ亜科タイワンダイ属 | 沖縄、鹿児島などに生息。大型になる鯛。マダイ同様の高級鯛 |
ヒレコダイ | スズキ目タイ科マダイ亜科チダイ属 | 東シナ海に生息。現在、漁獲量は激減している |
オキナワキチヌ | スズキ目スズキ亜目タイ科ヘダイ亜科クロダイ属 | 沖縄本島~石垣島、台湾、香港あたりに生息 沖縄本島でチニングするとよくヒットする。 |
ミナミクロダイ | スズキ目スズキ亜目タイ科ヘダイ亜科クロダイ属クロダイ属 | 奄美諸島~沖縄諸島の固有種。内湾、汽水域を好む |
ナンヨウチヌ | スズキ目スズキ亜目タイ科ヘダイ亜科クロダイ属 | 日本では八重山諸島。海外では、台湾~香港~海南島~ベトナム、シンガポール、マレーシア~パプアニューギニア南岸、オーストラリア北岸・北東岸に広く生息。 ※管理人は石垣島、西表島、小浜島などで釣果あり。オーストラリアシドーニー湾でも個体を確認 |
キビレとクロダイの見分け方
キビレとクロダイは近縁種で形もそっくりなのですが、写真のとおり、キビレはひれの先が黄色いのがポイントで、クロダイは、個体差がありますが、全体的に真っ黒か黒の薄い縞のある子田が多く、ひれの先は、黄色くはなく、体と同色です。
因みに、ヘダイも似ていますが、ヘダイはもつとずんぐりしたタイに近い体系をしていて、口がへの字口っぽくなっています(キビレは、写真のように口が一文字です)
鯛科の魚の釣り方3選
さて今回はタイについてのお話でしたが、かくいう管理人も、マダイ、ヘダイ、キビレ、クロダイ、ナンヨウチヌ、オキナワチヌ、ミナミクロダイ以外は釣り上げたことがありません( ナンヨウチヌ、オキナワチヌ、ミナミクロダイ は見分け方がやや難しく断定はできませんが..)。チダイ、キダイ、東京湾や相模湾にもいるはずなので、釣果があり次第、随時報告いたします。
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