メッキとは、カスミアジや浪人味の幼魚の総称で、秋には黒潮に乗って南方から北上してきますが、多くの魚は、流れに逆らって、南下することができるような体の大きさまで成長する前に、冬が到来し、もしくは、北の海域まで流され、水温の低下とともに死滅します。カツオやマグロのように大きな個体は、泳ぐ水戸で体温を上昇させることや海流に逆らって南下することができますが(戻りガツオなど)、残念ながら、メッキは、水温の低下とともに全滅してしまい、死滅回遊魚と呼ばれています。
秋になると、相模湾などにメッキが襲来しますが、どうせ死滅してしまうので、釣りあげたらリリースせずに食べてしまうのがよいでしょう
関東に襲来するメッキの種類は?
関東でよく釣れるメッキは、主にロウニンアジ(GT)、カスミアジ、ギンガメアジです。その他、シマアジやカイワリ、これらの亜種も幼魚を総称してメッキと呼ばれることがあります。
ロウニンアジ
ロウニンアジの成魚は海外ではGTと呼ばれますが、 Giant trevally (大きな鯵)の略で、成魚は尋常ではない引き味で、40cmくらいになると、シーバスロッドがへし折られるくらいのパワーを発揮する、アジ類きってのファイターで、沖縄や伊豆諸島では、最大で1m近くまで育ちます。
見分け方は、幼魚は縞が4本あるのが特徴です。
カスミアジ
ロウニンアジよりも成魚は小さく、やや細長い平鯵系の魚で、こちらも秋には関東でメッキとして認識されています。
ギンガメアジ
ギンガメアジは、ロウニンアジに似ていますが、幼魚は縞が5本(または6本)あり、ロウニンアジよりもスマートです。
東京近郊でメッキの釣れるポイント 3選
基本的には海でも河口でも、漁港でも釣れます。また、ルアー、サビキ、エサ釣りの外道としてなど釣り方も様々ですが、以下、管理人がここ15年くらいで釣果実績のあるポイントを中心にご紹介します。
相模川河口|神奈川県湘南のオススメメッキポイント
メッキ釣りといえば相模川河口が有名ですか、相模川河口エリアでは、平塚新港や須賀港入り口などの河口エリア、柳島石積み護岸などがポイントです。
河口部で、ミノーやスプーン、メタルジグなどを投げて釣るのが最もポピュラーです。河川は規模が大きく、流心部は相当流れが速いため、メタルバイブやメタルジグで深場も狙ってみましょう。外道としてクロダイ、シーバス、エイなどもヒットします。水深があり、温排水も流れ込んでいるため、晩秋を過ぎてもたまに釣れます。
周辺の漁港やヘッドランドなどもねらい目です。
三浦半島の河川河口 |神奈川県三浦半島のオススメメッキポイント
三浦半島の河川部はメッキ釣りに有力ですが、相模湾側の逗子や森戸海岸付近の河川の流れ込みなどがよく釣れる印象があります。
河川が小さいので、晩秋くらいまでがシーズンで、水温が下がると釣れなくなります。浅いので、ミノーやスプーン、スピナー、アジング用の小型ルアーなどがおすすめです。
※その他三浦半島で実績のあるポイントとしては、油壷湾周辺や三崎港など
富津~館山、南房総エリア
千葉県では富津~館山周辺が有力ですが、富津岬周辺のサーフや外房のサーフ、河川部や港内がねらい目です。富津公園で投げ釣りの外道として釣れたりしました。ちなみに、メッキはイソメやサビキ釣りでもよく釣れます。※内房エリアは立入禁止の港も多いので注意!!
※東京湾は、湾奥よりも湾頭の富津周辺、対岸の観音崎あたりまでが、よく釣れる印象があります。
静岡県青野川河口|南伊豆弓ヶ浜横の河川
弓ヶ浜の脇を流れる南伊豆の河川で、橋よりも河口部分が秋にねらい目です。東京からはかなり遠いですが、旅行で南伊豆を訪れた際にはおすすめのポイントです。上流部の汽水域は、チニングでキビレなども狙えます。
その他、伊豆半島は西でも東でもよく釣れますが、やはり南伊豆が最もねらい目で、下田周辺なども有望ですが、専門に狙うならば、浅い河口部や港内がよいでしょう。
メッキを釣るための仕掛け・餌
メッキ釣りルアー仕掛け(例)
ルアーは、アクションを入れやすいものを推奨。小河川では、トラウト用の小型のものを推奨
メッキ釣り餌釣り仕掛け(例)
スキンサビキ
サバ皮のサビキ
餌釣りの場合、針は大きめでもよいですが、マルセイゴやチヌ針などを推奨します。あまり小さいと、他の魚がかかってしまうので、ウキ釣りをする場合よりもやや大きめをお勧めします。シーバス狙いくらいの号数がよいでしょう。
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